枝豆のあんこ!? 『ずんだ』
お盆休みなどを挟んで、更新が滞っているうちに、気づけば8月も終わり。今年の8月は福島でも暑い日が続きました。フォッサマグナより西で生まれ育った私としては、福島の暑さなどおちゃのこさいさいで(だって何がいいって、昼間どんなに気温が上がっても、夜風は涼しくて熟睡可能ってことです)、夏バテ、夏やせなどという言葉とは無縁の生活をずっと送ってきたのですが、今年はさすがに少し食欲が落ちました。でも、今はもうなんとなく秋の風。そうなると身体は正直で「お腹がすいた。何か美味しいものが食べたいなぁ」と、なるわけで・・・。食欲の秋の始まり!
夏から秋へ向かう、この時期の美味しいものとして、私が真っ先に思いつくのは、『ずんだ』です。
お隣、宮城県の郷土料理として、最近は全国にその名を知られていますが、山形、福島を始め東北地方の広い地域に存在するようです。福島県内では『じんだ』って呼ぶ人も多いとか。会社のみんなに聞いてみたら、二本松では昔から『まめずり』っていうんですって。ちょこっと調べてみたら、狭いエリアごとに様々な呼ばれ方をするようですね。でも『ずんだ』が、もはや共通語的に使われているようで、若い人は『ずんだ』で違和感ない様子。
私が『ずんだ』に初めて出会ったのは、学生時代、福島県出身の友人が、夏休みの終わりに帰省先から、お母さん手作りのおはぎを、おみやげに持ってきてくれたとき。
私「なにーこれ、緑色じゃん。なんでできとるのー???」
友「知んにのがい。枝豆をつぶして、砂糖入れんだぞい。」
私「はぁ、枝豆?お砂糖入っとるの?うそー、気色悪いじゃん」
友「そだごといわねで、食ってみっせー。」
もう、第一印象で、枝豆にお砂糖なんて想像できなかったのです、その時は。納豆にお砂糖とか、トマトにお砂糖とかと同じジャンルだ。で、実際に食べてみても、
私「あかん、甘い枝豆は、ようたべんわー」
と、別の友人に全部あげてしまいました。
ずんだとの出会い、いまだに覚えているくらいだから、結構衝撃的だったんです、多分。でも、その後も東北地方に住んでいれば、何度もずんだを食する機会があるわけで、いつのまにやら、馴染んでしまって、最初の違和感はどこへやら、自分で作ったりするまでになったわけで。
作り方はわりとシンプル。
茹でた枝豆をさやから出して、すり鉢でつぶします。時間短縮のためにはフードプロセッサなど用いるのもよろしいかと思いますが、基本はすり鉢。砂糖と塩を適当に加えて、すり混ぜつつ、湯さましでのばして、適度な硬さにすりあげれば完成。
お餅にまぶして「ずんだもち」にしたり、前述のおはぎやだんごが定番です。また、砂糖を控えめにして、野菜やきのこを和えても美味しいです。これが、多分、最もポピュラーなスタイルの『ずんだ』なんですが、またまた会社のみんなに聞いてみると、二本松の『まめずり』は砂糖と塩ではなく、醤油と砂糖で味付けるのだそうです。今度だれかに由緒正しき『二本松風まめずりもち』をごちそうしてもらおう!
日が暮れた後、庭に出ると、稲穂をゆらす風に乗って、コオロギやキリギリスの音が聞こえてくるようになりました。今夜は秋の訪れを感じつつ、「大七純米生もと」の人肌燗で「ずんだ和え」をいただきましょうか。
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