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初夏の酒蔵から~梅酒仕込と呑切

梅雨です。
雨にとけてにじむ紫陽花の色や、雨上がりの澄んだ空気と草の青い匂い。恵みの雨に彩られる美しい季節です。洗濯物が乾かないのは困りますが、近頃この季節を好きだと思うようになりました。

今回の「旬どき・うまいもの自慢会・福島」は大七酒造から初夏の酒蔵の様子をお伝えします。
先日は梅酒の仕込みを行いました。今年で3年目。すっかり大七の夏の風物詩となった梅酒の仕込みですが、ご覧下さいこのたくさんの梅を!これでもほんの一部です。

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紀州産の南高梅を洗って、ひとつひとつヘタを取っていきます。
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まるでプラムのように大粒で素敵に甘い香りのする梅。
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でもうっとりしている場合じゃありません。洗っても洗ってもまだある、まだある。梅、梅、梅・・・。うちで漬ける梅酒とはわけが違います。

漬け込み用のお酒はあの「大七純米生もと」の原酒。数ある原酒の中から、梅酒に向くものを厳選します。今年は大らかで明るいイメージの味わいをもち、しっかり熟成された、まるみのあるお酒と、若々しく軽快で素直なお酒を選んで組み合わせました。

Photo_31  大七の「生もと梅酒」は、きめ細かくとろりと芳醇で、まるで上等なデザートのよう。お砂糖の甘さを控えたことで、日本酒のもつ豊かな旨味が引き立って、どこまでもまろやかです。日本名門酒会主催の『和りきゅうる』試飲会では、2年連続第1位の評価をいただきました。
梅もお酒も年によって微妙に性質が違うので、どんなマリアージュを見せてくれるのか、毎年できあがりが楽しみです。現在発売中のものはちょうど1年前の今ごろ仕込んだもので、程良く熟成してまさに飲み頃。これからの蒸し暑い時期に冷たく冷やした「大七生もと梅酒」、おすすめです。今回仕込んだものは秋の深まる頃から出荷の予定ですので、どうぞお楽しみに。

Photo_32 梅酒といえば、ちょうど今日、6月28日に『極上の梅酒』(三栄書房)という本が発売になります。表紙にさりげなーく、大きく写っているのは、そう、大七生もと梅酒!もちろん中にも大七の話題が取り上げられていますので、ぜひご覧下さいませ。

もうひとつ、夏蔵の話題を。
昨日は「初呑切り」をしました。
お酒のタンクについているお酒を出すための小さな穴を「呑(のみ)」といいますが、それを初めて開けて(呑を開けることを切るといいます)、中のお酒のテイスティングをするのが「初呑切り」です。秋から冬にかけて造られたお酒は、火入れ後、蔵の中で熟成を待ちますが、夏の間はお酒の状態が大きく変化するときなので、品質のチェックは欠かせません。

Photo_33 ずらりと並んだ蛇の目のお猪口。
白と青の縞模様が鮮やかに見えれば「テリ」よし、ということで問題ありません。色、味、香り、いろいろな角度から異常がないか、どんな成長の過程をたどっているか、その原因は何か、将来的にどんなお酒になって、どんな用途に向くかなど、いろいろ頭を悩ませながらのきき酒は本当に疲れます。昨日は60本分。真剣にきくと夕方には倦怠感と頭痛におそわれること必至です。酔ってはいけないお酒はしんどいですぞ。職業柄仕方ないとはいえ、お酒はやはり楽しく飲んで、適度に酔う、これにつきます。

体力は消耗しますが、お酒の成長していく様をずっと追いかけていくのは、とても興味深くておもしろい仕事です。数ある原酒の中で、息を呑むほど完成度の高いものに出会える喜び、というのもまた格別で、大きなダイアモンドの原石を掘り当てたときの気持ちってこんなだろうかと想像してしまいます。
これから定期的に呑切りをしていきますが、今年はどんな酒に出会えますやら。

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受信: 2007年7月10日 (火) 02時59分

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