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春が来た!野にも山にも酒蔵にも

春本番ですね。
早速ですがこの時期にぴったりのお酒をご紹介します。
大七生もと純米吟醸 「真桜」。
ふわりと穏やかな春風に舞う桜の花びらような優しいイメージで、春のお洒落なパーティーやプレゼントに是非おすすめです!
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ここ二本松でも桜が満開です。
なだらかな丘陵に囲まれた大七酒造のまわりにはお寺がたくさんあって、その境内で桜の古木が咲き競うさまは城下町らしい風情に溢れています。
桜のほかにも遅い梅や水仙、レンギョウ、サンシュユ、モクレン、ボケ、コブシ、花桃、ユキヤナギなど、いっせいに咲き乱れるこの季節、美しい風景にあちらこちらで出くわすため、わき見運転要注意です!

桜のような華やかさはないけれど、足元にこんな可憐な春を見つけました。
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野生のカタクリです。
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このあたりの雑木林でも群生していますが、近年は乱獲や盗掘、生育環境の破壊などによって減少しているそうです。
桜とともに今ちょうど満開です。
カタクリは雪がとけるころ地上に顔を出し、花を咲かせますが、それもつかの間、すぐに葉っぱだけになってしまいます。その葉もまもなく枯れて、それ以降は次の春まで土の中で過ごすのです。
そういう植物をスプリング・エフェメラルと呼ぶんですって。
なんだか素敵な響きですよね。
ephemeralは「儚い」とか「短命な」という意味の英語です。
春の儚い命。桜もそうですが日本の春が美しいのは、儚いからこそなのかも知れません。
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こちらもスプリング・エフェメラルの仲間、アヅマイチゲです。
カタクリの隣に咲いていました。清楚だけれどどこか凛とした力強さを感じさせる花。春の野山は儚い命を燃やす植物たちの生命力で満ち溢れています。

このスプリング・エフェメラルのことを教えてくれたのは『二本松里山クラブ』のメンバーです。『二本松里山クラブ』は、花が好き、虫や鳥や動物が好き、とにかく自然と遊びが大好きっ!という人たちの集まりです。田圃や畑、雑木林や川原を駆け回って遊んだ少年の頃の楽しさを忘れずに、そのまま大人になることができた人たちといったほうがいいでしょうか。
近代化とともに失われつつある里山(身近な自然)の豊かさを見直そう、といろんな活動を精力的に行っています。
田植え、稲刈り、竹細工、石窯ピザ、炭焼きバウムクーヘンなどの作業体験。カエルや水田雑草、ホタルなどの自然観察。
現役の子どもも、昔子どもだった人も、みんな一緒に楽しめる場所が里山です。里山の生活や遊びの中で、昔の子ども達は生きるすべを学び取ったに違いありません。
子ども達が自然の中で様々なことを経験し、豊かな人に育つよう、いつまでもこの里山を守りたいものです。

大七酒造にも春が来ました。
先週4月12日に平成18酒造年度の甑倒しを無事迎えることができました。
「甑(こしき)倒し」というのはその年の酒の仕込が終わる日、つまり最後の米を甑で蒸し終えること。
長く厳しい酒造期間が終わったという安堵とともに酒蔵に本当の春がおとずれる嬉しい日です。
蔵では仕事を終えた甑に酒の神様を祀り、酒造りの無事を感謝するとともに、半年間働き続けた蔵人達の労をねぎらう、伝統的な儀式が執り行われました。

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神様に扮して祭壇に見立てた甑に座っているのは、「釜屋」とよばれる原料処理担当の蔵人です。手には酒造道具を持っています。

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社長が玉ぐしを捧げます。おごそかな空気が流れます。

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半年間たゆまぬ努力を続けてきた、清々しい表情の蔵人たち。
その目には職人魂とも言うべき、伝統の灯がともっています。
決して手を抜かず、己に厳しく、誠実に真摯にひたすら酒を造る。
彼らの実直と熟練の技に大七酒造は支えられています。

Photo_13大七酒造では通常1年以上の熟成期間を経て、味わいに奥行きが出る頃に出荷をしますが、生酒などフレッシュさを身上とする一部の商品は、既に新酒の販売をいたしております。蔵人たちのこの冬の努力の結晶「雪しぼり生原酒」や「大七生酒」で春の宴はいかがですか。

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春分の日にちょっと気取ってアフタヌーンSAKEパーティー

Img_4180 旬どき・うまいもの自慢会・福島では3月21日(水)春分の日に春の集いを開催しました。

3月中旬の福島は雪がちらつくほどの寒さが続きました。芽吹きはじめた庭の草花は凍てつき、ふくらみかけた花蕾もかたく閉じてしまうようなありさまだったので、お天気のことはとても心配していました。だって今回のコンセプトは「窓から差し込む柔らかな光の中で春を迎える喜びを満喫。そんな麗らかな午後の気分を盛り上げるのは日本酒と洋菓子のちょっとお洒落なマリアージュ!」だったんですもの。何としてもおてんとさまのご協力が必要不可欠!祈りが通じたのか当日は少し寒さがゆるんで、久しぶりに明るい春の光が戻ってきてくれました。

2007_0321afternoonsake0001_22007_0321afternoonsake0007会場は大七酒造の玄関ホール。2年半前に竣工した弊社新社屋は木や石、珪藻土をふんだんに使った明治期の洋風建築を彷彿とさせる優美な建物です。中でも玄関ホールは高い吹き抜け天井にアンティークの調度品をしつらえた開放感溢れるスペースです。
真っ白なテーブルクロスに桜色とうぐいす色のマットやナプキンで春らしいテーブルコーディネートをしてみました。お花のアレンジも含め、すべて大七社員の心づくしです。  

昼下がり、BGMがゆったりと流れる中、パーティーは始まりました。
BGMはヤマハ音楽教室講師の武藤郁さんのエレクトーン生演奏です。やは り生の音楽は優雅で心に響きます。それから、洋菓子やパイを作ってくださったのは福島市大森にあるケーキ屋さん「ヴォートル」です。ここのケーキはとてもセンスが良くて、美味しくて、以前から私は密かにファンだったのですが、今回ご協力いただけて個人的にも大感激しちゃいました。お酒は今日この時のためにだけに準備した、マルチヴィンテージブレンドが中心です。俳句の春の季語からイメージを膨らませて調合しました。

Img_4320 まずは「旬どき」の紹介もかねて、こんな感じでご挨拶。
「皆様、本日は旬どき・うまいもの自慢会・福島「春の集い」にようこそおいで下さいました。まだ少し肌寒さは残るものの、キラキラと明るい陽ざしの素敵なお天気に恵まれて本当に良かったです。ここしばらく冬に逆戻りしたかのような日が続いていましたものね。まさに「早春賦」の詩の世界さながらです。この歌は長野県の安曇野の春まだ浅い情景を歌ったものですが、ここ福島に住む私たちにもその気持ちよくわかります。東京あたりからは桜の知らせや春のファッションの情報が次々と届けられるのに、今日も昨日も雪の空。なんて。でも、なんでもそうですが待って待って待ちこがれるその時間ってとても密度が濃いものです。例えば旅に出る前の1週間のわくわくした気分。その心の助走期間ともいえるプロセスを私たちは日常の中でうまく楽しんでいるのだと思います。その時間をたっぷりとって私たちをやきもきさせた後に怒濤のように押し寄せる東北の春の勢い。その美しさ、その喜びは暖かい地域に住む人々のそれと比べものにならないほど素晴らしくて、春というのは福島に住んでいて良かったと最も実感する季節でもあります。
 
日本は世界のどんな国よりも四季の変化がはっきりしています。つまり旬がある。それは日本の食文化の大きな特徴です。さらに日本は海に囲まれて南北に長い島国でその気候風土は地域ごとに本当に様々です。海に近い地域、山里、雪の多い地域、亜熱帯に近い地域などなど。地形や気象条件がバラエティに富んでいるから地域ごとに独自の食文化が形成されてきたのです。日本古来の伝統的醸造酒である日本酒も当然その地方の食文化とともに発展してきました。東北には東北の酒と食。関西には関西の酒と食…。そんな豊かな地域性を持った日本の旬のうまいものの情報を日本酒の蔵元が中心となって発信していこうというのが「旬どきうまいもの自慢会」です。その活動内容は、まず第一に参加蔵元がリレー形式に記事を更新するブログ。そしてもう一つの活動がまさに今日。季節ごとに全国の参加蔵元が一斉に行うイベント「集い」です。それぞれの蔵元で趣向を凝らして、季節感溢れる「旬」を感じる集いを企画いたします。
 
大七酒造では春本番にはまだ少し早いこの時期、ちょっとお洒落なアフタヌーンティーならぬアフタヌーンサケパーティーを気取って、ヴォートルさんの季節を彩る洋菓子の数々、大七オリジナルの簡単なスナックや季節の果物などとともに、待ち遠しい春の訪れをイメージしたこの日のためのスペシャルな日本酒をご用意してみました。春を待つ気分を皆さんご一緒に盛り上げましょう!」

ちょっとご挨拶が長すぎましたか?美味しいものをより美味しく召し上がっていただくために、待ちこがれる時間「心の助走期間」をわざと長くとらせていただきました♪

Img_4302_1 まず一番最初に運ばれてきたのは、小さなグラスに盛りつけた焼菓子やチョコレート。ラングドシャのようなさっくりした生地にラム酒漬けのレーズンが入った「パレ・オ・レザン」。オレンジピールにビターチョコレートをコーティングした「ラミーオランジュ」。アーモンドがカリッと香ばしい「アマンドショコラ」。
ドライフルーツやナッツ、チョコレートといったコクがあって香ばしい小さなお菓子達に合わせたのは、大七生もと梅酒をベースにした日本酒カクテル『春めく』です。
生もと梅酒はそれだけでもチョコレートなどの甘いお菓子類にぴったりなのですが、今回は春の梅酒ということで、もう少し軽やかな甘さと複雑な花の香りを前面に出したいなと考えました。そこで生もと純米大吟醸宝暦などのヴィンテージものを組み合わせてみました。詳しいブレンド内容はもちろん内緒ですが、梅酒を大吟醸で割る贅沢さ!色もほんのりとピンク色で胸踊る春の気分そのものです。琥珀色のヴェネチアングラスも素敵でしょ。

Img_4236_1   続いて、ミートパイと酒粕チーズディップ、ツナの簡単トマトファルシを盛り合わせたお皿が登場!ミートパイはヴォートルの人気商品。ここのパイ生地はほんとにサクサクで絶品なんですが、中身もちょっとスパイシーでお洒落なお味。酒粕チーズは大七オリジナルのものです。クリームチーズに大七生もと純米大吟醸酒粕を適宜混ぜ合わせるだけの簡単レシピですが、今回は上にいくらとセルフィユをのせたものとアーモンドとサワークリームを混ぜ込んだもの2種類にクラッカーを添えてみました。さらに福島県産の甘いミニトマトが手に入ったので中をくり向いてツナのディップを詰めて彩りよく盛りつけました。このお皿に合わせたお酒は『水温む』。純米大吟醸熟成酒のマルチヴィンテージブレンドを人肌のお燗で。長い冬が終わり、凍てつくようだった小川の水が少し温み、野山のあちらこちらで春の息吹が感じられる頃をイメージした、明るく甘美な雰囲気のブレンドです。

次はいよいよ本日のメイン。色とりどりのケーキを盛り合わせたお皿です。2007_0321afternoonsake0017

普段ヴォートルさんのお店でも買えるケーキを、いろいろ少しずつ召し上がっていただけるように小さなサイズで作ってもらいました。見た目も色彩豊かですが、味の方も甘味、酸味、苦味などバラエティに富むように工夫されています。 2007_0321afternoonsake0019_1 サクサクの皮に卵の風味が優しいカスタードを詰めた「シュー・ア・ラ・クレーム」。チョコレートとバニラのクリームを層にして上から焼きゴテでカラメリゼした「サンマルク」は、濃厚なクリームとほろ苦いカラメルの風味が とっても大人っぽいフランスの伝統菓子です。その隣は「オペラ・ヴェール」。オペラと いう有名なケーキがあって、チ ョコレートとコーヒークリームを使うのですが、これはヴェール=緑色のオペラですから抹茶とチョコレートなのです。抹茶とチョコレートはとても上品で相性抜群。上にいちごがのった白いケーキは「フレジェ」。いちごとクリームとビスキュイ生地のバランスが絶妙です。三角形のケーキはコクのある焼きチーズケーキ「フロマージュ」。赤とピンクのケーキは「マドモアゼル」。フランス語でお嬢さんの名の通りの愛らしい姿!フランボワーズの酸味がキリリと爽やかです。

冬の名残を惜しむように降る春の雪が、暖かな陽ざしにはかなく溶けていくその様にも似た微発泡性のにごり酒『名残雪』。これらの美しいケーキに合わせると、軽快に立ち上る泡の刺激と淡い甘さがとても上品に調和しました。皆様、ケーキと日本酒の意外な相性の良さにびっくりされていました。

2007_0321afternoonsake0038 最後に登場したのは果物のお皿です。前回のブログでご紹介した福島いちご「ふくはる香」。とろりととろけるような食感と、桃のような香りのいちご。まだ知名度が低いようで初めての方ばかりでしたが、甘くて美味しいと大好評。一緒に盛りつけたのは、これも以前のブログで取り上げた「あんぽ柿の梅酒漬け」。大七生もと梅酒を使った手作りの一品です。

お酒は『風光る』。

キラキラと輝く陽ざしの中を通り抜けていく風はまだ少し冷たくて、光るクリスタルガラスのような質感。そんな風がふくらんだ蕾たちをゆらすような、伸びやかで明るいイメージを描いてブレンドした生もと純米吟醸です。大ぶりのリーデルグラスで香味の豊かさを楽しんでいただきました。果物の優しい甘さや爽やかな酸味が、お酒の持つ大らかさをいっそう引き立て、春らしい余韻を残してくれました。

 

 Img_4316_1 食後のコーヒーが運ばれる頃には、皆さんやわらかな笑顔になられて、優しい空気がホール全体を包み込みました。私たちもとても嬉しくなりました。美味しいお菓子とお酒のある昼下がりのひととき。春という季節がかけた素敵な魔法のせいでしょうか。

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