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秋本番!二本松の秋は菊づくし

秋ですね。皆様のお住まいの地域には紅葉の便りが届きましたでしょうか。ここ福島では山から里へだんだんに紅葉が降りてきました。大七の蔵の窓からは安達太良山が見えますが、それまで緑一色だった山が上から順に色づき始め、それが紅色の帯となって日に日に下がってくる様子が楽しめます。私も15日に磐梯吾妻スカイラインへドライブに行ってきましたので、その時の写真を載せておきますね。 針葉樹の深緑と落葉樹の赤や黄色が絶妙に入り交じったところに、白樺やブナの幹が白く浮かび上がって、美しい友禅染を見ているようでした。2006_10230010_12006_102300082006_102300022006_102300032006_10230005                                                                             

 蔵では10月7日に杜氏が入蔵し、すでに酒造りが始まっています。夏の間、静かに厳かに眠っPhoto_5ていた蔵が半年ぶりに活気づく季節。これから春まで1日も休まず、いえもっと厳密に言えば一時も休まずに酒の仕込が続けられます。お酒を造るのは蔵人ではありません。本当の主役はこの蔵に住む様々な微生物たち。彼らは生き物ですから、休まずたゆまず成長を続けます。蔵人のなすべき仕事は彼らの声に耳を傾け、手助けをしてやることだと思うのです。

さて、この時季、二本松城(霞ヶ城)では菊人形が開催されています。現在のようにお城跡で開催されるようになったのは昭和30年からで、毎年大河ドラマをテーマに城内が菊で飾られます。2006_10230018_12006_10230015_22006_10230014_12006_10230019                 先日私も行って来ました!秋晴れの休日とあってたくさんの人が来ていましたよ。霞が城址は普段行くと人影もまばらで、四季折々の野草が庭園内のそこかしこにさりげなく咲いていたりして、その静かな風情が私はとても好きなのですが、菊人形開催中は全く違う場所のよう。

二本松には、藩政時代より菊の愛好者が多く、昭和の初期から菊人形が街に飾られていたんだそうです。今でも商店街の店先には必ず大輪の菊の鉢が並べられています。お城跡の豪華な菊人形もいいけれど、古き良き時代のように家々の軒先にその家の人が丹精した菊人形や鉢植えがたくさん飾られて、町中が菊の香りに包まれたりしたらすてきだろうなぁ。二本松は古い城下町で、今でもぶらりと散歩すると懐かしい風景に出くわします。近所の奥さん達が皆で洗い物をしたであろう井戸の錆びた手押しポンプが道端にぽつんとあったり、古い商店の横の細い路地からおかっぱに下駄履きの少女が駆けだしてきそうな、そんな情緒的な風景。そこに菊人形はしっくりと馴染むんじゃないかな。

菊について思い巡らせながら家に帰ると、うちの畑で採れた食用菊が台所に届いていました。2006_10230080_1 東北や新潟ではよく食べられるものですが、全国的にはマイナーな食材でしょうか。酢少々を入れた熱湯でさっと湯がいて、冷水にとって、和え物などにするのが一般的です。シャキシャキした歯触りとほろ苦さを伴った菊の上品な香りがとても秋らしい。甘酢和えにするのが菊の香りをそのまんま楽しめて私はいちばん好き。他にはきのこと一緒におろし和えにしたり、漬物に加えたりすると彩りもきれいですよね。黄色だけでなく紫色のもあって、そっちの方が苦みが少なく美味しいように思うのですが、うちの畑では今年は何故か黄色しか植えなかったみたい…。2006_10230083_2今回は酒粕風味の白和えにしてみました。一緒に和えたのは天然物のヒラタケ(近所の産直売り場で購入。店のおばちゃんが「○○さんが今朝山形まで行って採ってきたんだよ~」って言ってた)とPhoto_6 今年最後のサヤインゲン。なかなか洒落た味に仕上がって家族には好評でしたよ。ついでにカブと菊の甘酢漬けも作って翌朝いただきました。                                     清々しい秋の風情満点の菊料理と楽しむなら大七木桶仕込み生もと純米酒 楽天命 はいかがですか。きめ細やかで奥ゆかしい味わいが菊の香りを引き立てて、秋の夜長の晩酌をゆったりと楽しめそうです。秋の酒といえば忘れてならないのが大七純米生もとひやおろし。この時期だけの季節限定。朝晩のきりりと冷え込む空気の澄んだイメージと重なって、深まる秋を満喫できそうです。                                                                     

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『旬どき・うまいもの自慢会・福島』〈第1回・秋の集い〉は稲刈り!

9月23日に『旬どき・うまいもの自慢会・福島』〈第1回・秋の集い〉を開催しました。
ギリークラブ「大七の酒造りに親しむ2006・第2回稲刈り」との共同開催です。
弊社では昨年春からギリークラブを通じて、大七の「米作りから始める酒造り」に興味を持たれたお客さまをお招きし、田植えや稲刈りに参加していただいています。
その後当社の酒蔵にご案内して、社員が腕をふるった季節のお料理と蔵人との会話を肴に美味しいお酒を心ゆくまで楽しんでいただこうという手づくりのイベントです。

今回は東京から13名のお客さまがいらっしゃいました。
稲刈りの作業自体は人数が多ければ多いほどはかどるのですが、私達が心づくしのおもてなしができる人数というと、やはりこれくらいがちょうどよいみたいです。

育てているのは「五百万石」という酒米。
日本酒の仕込は古くから農閑期の出稼ぎ労働力、いわゆる杜氏集団によって行われてきました。杜氏さん達は夏にふるさとで米を作って、冬に蔵で酒を造る生活を当たり前のようにしてきたのです。
農業経験がない私達若手の蔵人がもっとお酒の原料である「米」を知りたいという気持ちから、5年前に大七の酒米作りはスタートしました。
限界のない酒造りを目指そうという意味で命名された『無天田』で収穫されたお米は、木桶で仕込
みます。
2反8畝の田圃1枚分から採れるお米は1トンと少し。
蔵にある大正時代の木桶を修理したらぴったりの大きさでした。
米を洗う時、蒸し上がった米の香りをかぐ時、麹室で手入れをする時、もろみに櫂を入れる時、風にそよぐ緑の田圃の光景や足首に生暖かく心地よくまとわりつく泥の感触がよみがえります。
自分で育てた米を、そうやって大切に大切に酒に仕上げていく。
こんな心躍る幸せなことって他にあるでしょうか。
できあがるお酒はほんの少しなので、数量限定で
『楽天命・無天田』という商品になっています。

今年の福島県は梅雨が長く、一部ではイモチ病が発生するなImg_3820_14 ど水稲にとってはやや厳しい年となりました。
でも我らが無天田は安達太良山を一望できる風通しも日当たりも最高のロケーション。病害虫の影響はほとんどなく稲刈りの日を迎えることができました。
当日は台風の接近も心配されていたなんて嘘のように最高の稲刈り日和。
お客さまの中には田んぼにはいるのは初めての方もいらっしゃって、ちょっと緊張の面もち。
私は田長靴や手ぬぐいが板について、もうすっかり農家の嫁状態ですが、都会のお客さまの綺麗な手を稲刈り用の鋸鎌が傷つけやしないかとハラハラ。

その心配をよそに、赤とんぼやイナゴやカエルをどろんこになりながら追いかけ回す、小さなお客さまののびのびした様子といったら!
都会の子も田舎の子も自然の中で見せる目の輝きは全く同じなんですね。
「イナゴを佃煮にしたら美味しいんだよ」って教えてあげたら、ちょっとびっくりしてましたが、うちの近所の小学校では毎年学校行事でイナゴ取りをしていて、私も食べるのは大好き。
自称イナゴ取り名人の親戚のおばちゃんによると下ごしらえと称して羽をとったり足を取ったりするらしく、ちょっと勇気がなくてまだ自分で調理したことはないけど。

話がそれました。稲刈りの話に戻ります。
感動したのは、皆さんが稲穂の1本1本をとても大切に扱ってくださったこと。
「大切なお米だから、踏まないように気を付けよう!」とお互いに声を掛け合って一生懸命作業してくださる姿に心を洗われるようでした。

Img_3829_3お昼休みには会社からできたて熱々の豚汁、雑穀入りのおにぎり、いなりずし、玉こんにゃく等が届けられました。
料理自慢の女子社員3名が献立から何からすべて自分たちで作ってくれるんです。

Img_3839昼食、夕食に加えて今回はおやつのシフォンケーキ酒粕 クリーム添えまで手作りで、食べる係専門の私はひたすら感謝感激の涙です。
すがすがしい秋風の中、あぜ道で食べるご飯はことさらに美味しくて、多めに用意していた分までほぼ完食。
そのおかげか午後の作業が予想以上にはかどって、午後3時には後片付けまで済ませることができました。それもこれもお客様方の頑張りがあったからこそです。ほんとうにありがとうございました。
私は次の日ひどい筋肉痛で、車の運転時に後方確認するのも困難なくらいだったけれど、皆さんは大丈夫だったでしょうか…心配です。
おかげさまで今、無天田では杭にかけられた稲穂がゆっくりと乾燥しつつあります。

Img_3906Img_3891Img_3893 さてさて、そんなこんなで作業を終えて会社に戻ったら、バルコンでティー タイムの後、蔵見学。そしてその後は、一同おまちかねの懇親会です。
これまたお料理部隊3人娘が心を込めて作ってくれたお料理の品々がずらりと並びました。

具だくさんのきのこ汁
人参のじゅうねん和え
 
きんぴらごぼう
オクラとなめこの和え物

ポークグラタン
いんげんと鶏ささみの白和え
ホタテのソテー梅肉ソース添え
秋茄子の2色田楽(吟醸粕味噌・甘味噌)
だし巻き卵

吟醸粕のワンタン包み揚げ
季節の野菜のお漬物
おはぎ
岩手県産ぶどう

材料もできる限り地場のものを使っています。特に野菜は私たちの米作りを指導してくださっている、有機農業一筋30年の大内さんのところのものだから文句なく美味しい!
今回のイベントには岩手から当社の杜氏も駆けつけて、自分とこの畑でとれたてのぶどうと里芋を提供してくれました。掘りたての里芋は皮付き
のまま茹でて、田楽味噌をつけていただきましたが、新鮮で良質の野菜はシンプルな食べ方が一番ですね。
お酒は
純米吟醸皆伝完熟生もと生原酒、そして純米生もとのお燗でしたが、生もとならではの懐の深い味わいが、大らかで気取らない料理をよくひきたててくれました。
これらのお酒はオールマイティーにどんな料理とも好相性を見せてくれます。
決して料理を邪魔することはないけれども、お酒自体が絶対的な存在感を放っていて、お料理から素材の持つ輝きをぐんぐん引き出す感じ。
よいお酒はお料理だけではなくて人の心をやんわりと解きほぐしてくれるからなのでしょうか、初めて会った同士とは思えないほど和やかで温かな雰囲気の会になりました。
本当にささやかな手作りの田舎風のおもてなしでしたけど、お客様方がとびきりの笑顔を残していかれたこと、とても嬉しく思いました。
そして美味しい食べ物に美味しい空気、やっぱり福島はいいなぁって、再認識させてくれた皆様に心から感謝しています。

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